「ちょっ……かっ、要、何してるの?」

「キスマーク付けてる」

「………」


固まる杏花を余所に、


「フッ、やっと我が姫が起きたよ」

「へ?」


寝ぼけまなこの杏花に覆い被さるように。


「杏花」

「ん?」

「この状態で爆睡はマジで勘弁」

「……へ?」


俺は口角を上げ、ニヤリと。

そして、人差し指を杏花の胸元へ這わせながら

柔らかい膨らみにゆっくりとツンツンツンと。


「ッ!!////////」


ビクッと羞恥の反応を見せる杏花。

大きな瞳を潤ませ、俺を上目遣い。


―――――――煽んなって。


「杏花」


俺はゆっくりと顔を近づける。

そっと目を閉じる杏花。


桜色の小さな唇は俺を歓迎するように。


焦らされた分を埋めるように

熱く蕩け、痺れるようなキスを……。



無心に深い深い口づけを。



甘噛みし、軽く啄むと、


「…かっ……な……め////」

「………ん?」


ゆっくりと唇を離すと、

杏花は俺の首元に抱きついて

恥かしそうに小さな声で……。