俺はさり気なく料理を口にすると、
俺の太腿に手を乗せ、覗き込んで来る杏花。
ッ!!
マジで無意識で煽るのはやめろって!!
口に含んだ料理を吹き出しそうなのをグッと堪え、
小皿をテーブルに置いて……。
自分の脚に乗せられた彼女の手をそっと握り、
「俺、こっちが食べたいんだけど?」
ちょっと反撃するみたいに意地悪に言うと、
「ッ?!////えっ、ちょっ……あのっ////」
一瞬でパニクる……杏花。
あぁ~~マジで完全にアウトだわ。
目の前のご馳走をお預け食らって、
別のど~でもいい料理なんて
口にしてられねぇーっつうのッ!!
俺はネクタイを緩めながら、
彼女に覆い被さるように
「いい……よな?」
「えっ、あっ……えっと……その////」
「ん?これだけ、お膳立てしといて『ダメ』とは言わせねぇぞ?」
「ッ?!////べっ、別に……ダメじゃッん////」



