その日の放課後


ずっと無口気味だった京谷。

いや、あたしと帰ってる今も自分から話してこない



「ね、京谷。朝のことだったら怒ってないよ?」

京谷の顔を覗いてそう言う


「別に気にしてない。」

「そっそれは、それでどうかと思うけど(笑)」


あたしは笑う。

けど、京谷は真剣な顔で歩くのを止めた






「…俺、奈津が好きだよ。小さい頃から、これからずっと」


「あたしも好きだよ?京谷のこと」

それを聞いて京谷は少し黙った


「俺は奈津をほかのやつに触らせない権利とかが欲しい…。俺の奈津にしたい」



通りすがる学生はチラチラこっちを見たり、話したり。

でも、そんな事はお構いなしに京谷は真剣な目であたしをみる。




少し赤くなるあたしの頬