穏やかな時間

 

「あ、また私の考え見透かした~!」

「いや、君ってば分かりやすくて…」

「…悔しい。本当に君には敵わないなあ…」


 一歩二歩、駆け足で少しだけ僕より先に進んだ彼女が、ちらりとこちらを振り向いて微笑む。いつまで経っても幼さの残る笑顔が、僕だけに向けられている。