届け!

「さいっあくだ恭ちゃん!」




頬を膨らまして
真面目男子を睨むおさげ…男子。




「よし、これでこいつは仲間だな。」




「いや、仲間にはさせねぇ。
危ないだろ?
どうすんだよ女だぞ?
悪い奴じゃなさそうだし、頼めば誰にも言わないでくれるって。」




「どうにかなるって。
ていうかお前、自分でバラしたくせに立ち直り早くねぇ?開き直ってる?」




「仕方なかったんだ、あれは。」




「開き直ってるな。
まぁとりあえず、今日から仲間入りだ。
わかったか?」




真面目男子が突然あたしに話を振ってきた。




わかったかと聞かれても、
はいわかりましたって大人しく仲間になるとでも思ってるのか?こいつらは。




たぶん、2人とも
只者じゃないことくらいはわかる。
おさげ男子のあの威圧的な声色。
"アタマ"発言。
おそらくどこかのチーム。




そしてそのトップは
どうやら真面目男子が張ってるっぽい。




ということは何となくわかったけど。




「俺は
森山 恭介(もりやま きょうすけ)。
こいつは
堤 悠斗(つつみ ゆうと)。
お前は?」




森山恭介という真面目男子と、
堤悠斗というおさげ男子を目の前に
困惑するあたし。