今は2時間目の途中だけど、
ちゃんとした授業も行われていないし、生徒はみんな自由に過ごしてる。
休み時間も何もないよ。
ずっと休み時間状態だよ。
だからあたしも、こうして自由に教室を出られる。
トイレ、というのは嘘で、
宛もなくフラフラと暇つぶしに校舎を歩いていた。
そんなとき…、
「黙ってないで何か言えばー?あはは!」
「ほんっと地味だよね~」
「マジ根暗!きっも!」
「もう2人結婚しちまえば?
根暗同士、お似合いだぜ!」
ギャハハハハ!と、大きな声で笑う男子2名、
クスクスと、女らしく笑う女子2名、
合わせて4名の男女が、
何かを囲んで楽しそうにしている。
その"何か"というのも…、
「………」
「………」
もっさりした黒髪に、黒縁メガネ、完璧に着こなされた制服。
そう、つまり
神谷や龍也君、伊月とまったく同じような外見をした男子と、
おさげにした長い黒髪に、黒縁メガネ、完璧に着こなされた制服。
そんな、いかにも真面目そうな男女2人が、
渡り廊下で4人に囲まれていた。
…いじめ?また?
ちゃんとした授業も行われていないし、生徒はみんな自由に過ごしてる。
休み時間も何もないよ。
ずっと休み時間状態だよ。
だからあたしも、こうして自由に教室を出られる。
トイレ、というのは嘘で、
宛もなくフラフラと暇つぶしに校舎を歩いていた。
そんなとき…、
「黙ってないで何か言えばー?あはは!」
「ほんっと地味だよね~」
「マジ根暗!きっも!」
「もう2人結婚しちまえば?
根暗同士、お似合いだぜ!」
ギャハハハハ!と、大きな声で笑う男子2名、
クスクスと、女らしく笑う女子2名、
合わせて4名の男女が、
何かを囲んで楽しそうにしている。
その"何か"というのも…、
「………」
「………」
もっさりした黒髪に、黒縁メガネ、完璧に着こなされた制服。
そう、つまり
神谷や龍也君、伊月とまったく同じような外見をした男子と、
おさげにした長い黒髪に、黒縁メガネ、完璧に着こなされた制服。
そんな、いかにも真面目そうな男女2人が、
渡り廊下で4人に囲まれていた。
…いじめ?また?
