大丈夫大丈夫、と口パクで言いながら
右手を振る。




「な、なんと心のお広いっ…!」




賀川君が目を輝かせる。




これくらいのことで大げさな…









そんな感じで、あたしたちは
賀川君の家で時間を過ごした。








でも何故だろう。




――すごく、懐かしい感じがしたのは




――あいつらといたときの記憶が浮かぶのは




「なぁ爽花さん!」




――爽さん!




「泉ちゃん、ジュース飲む?」




――総長も一緒に飲みましょうよー!




「爽花さんババ抜き強ぇー!」
――爽さん強っ!!




どうして、こんなにも
あいつらが重なるんだろう。