その頃、
爽花や龍也、伊月が通う成陽高校とは反対の方角に位置する
真灯(しんとう)高校では…、









ガラッ




騒がしい、ある教室の扉が開き
足を踏み入れたのは
1人の男子高校生。




髪は、血の色のように真っ赤で
高い位置でハーフアップに。
鋭く切れ長な目、
たくさんのピアス、
背は高い。




裾を短く改造した短ランを着たその男は
扉を開いたその手をポケットに突っ込んで、
教室内を見回した。




教室内の生徒たちは、
その男が現れたことによって一瞬にして静まり、
そして、




「あ、あれって…」




「え、嘘!?」




「まじ!?なんで!?え!?」




「…ゆ、ユメ?」




全員が全員、男も女もみんな
目を瞬かせたり、ゴシゴシとこすったり、
頬を引っ張ったり、体が硬直したり、




とにかく、そこにいる全員が、驚いた。








「「「嵐さん!!??」」」