届け!

鬱陶しい馬鹿兄貴を無視して、
一琉と一緒にリビングへ行く。




リビングのソファーを覗けば
そこには予想通り、
2人の背中。




「あ、おかえり爽花。」




気怠げに背中をもたれさせて、首だけこっちへ振り返って言うのは
19歳の泉家の三男、
輝(ひかる)。




ただいま大学2年生。




このワンコのような可愛らしい見た目はただの仮面で、
実は腹黒というか世渡りが上手というか。
その外見を利用して数々の人(主に女の子)たちを騙してきた。




悪知恵を働かせるのが得意で、
顔も広い輝は
たくさんの情報を持っていて、
それもなおかつ正確。




ある意味一番怖い奴かもしれない。




「姉ちゃん、遅かったな。」




そして、もう女の子並みに可愛いこいつは
中学3年、14歳の泉家の四男、
柚瑠(ゆずる)。




しかしこの可愛い外見からは想像できないような
ものすごく生意気な性格で、
たまにこんなで大丈夫かと心配になる。




そのうち猛のようなヤクザに生意気な口利いて連れてかれたりするかもって、最近になってさらに口が達者になってきやがった柚瑠を見て思う。








一琉、猛、
輝、あたし、柚瑠。




今はこの5人で、
泉家の自宅で暮らしている。