「へぇ、2年か。
んじゃ先輩じゃん。
おれ1年だし。」




…これが1年!?
まぁ確かに見方を変えれば
制服とかちゃんと着こなして真面目そうだから
初々しい1年生!って感じだけど、
でもやっぱ見ねぇ!
同じくらいかと思ってたよあたし!




しかも自分が後輩だってわかっても敬語使いやしねぇ!
なっまいきだなー…
柚瑠もこんななのか?




「あ、敬語は別にいらねーよな?
お前先輩っぽくねーし!」




お前?え、あたし先輩だよね。
わかっててお前呼ばわり?
しかも勝手に敬語はなしってことにしちゃってるよコイツ。




しかし、そんなあたしを無視して
神谷は勝手にしゃべり始めた。




「つーかさっきはマジやばかったよ俺!
もうすぐでキレそうだった!
泉が飛び蹴り…ぶはっ!そうだよ飛び蹴り!
俺あんときビックリして固まってたけど
今思い出したらマジうけんな!お前!
知らねー奴が飛び込んできたかと思えばいきなり蹴るって!しかもかなり良い蹴りだったな!ありゃ!ぶははははは!!!」




そうやって、他のお客さんの迷惑も考えずに豪快に笑う、
その楽しそうな表情が人懐っこくて、神谷を見てると一瞬ワンコが思い浮かんだ。




一通り笑い終わり、注文のラーメンも着たところで
神谷は再びおしゃべりを再会した。




「あ、でな。
俺マジでキレそうだったわけよ!
でもタツにダメだって言われててさぁー。
目立つな、問題を起こすな、地味に平凡に過ごせって言われててな?
だから普段キレやすいけど頑張って我慢してたんだよ!
だけどアイツらマジしつけー。
いい加減もう全員ぶっ飛ばしてそのときの記憶までぶっ飛ばして何でもなかったかのようにしてやろうと思ってたわけよ!
そしたら泉が来て飛び蹴り!…ぶはっ
だからお前が来なきゃ俺アイツらボッコボコにしてたぜ!
んでタツに怒られてた!
感謝してやる!」




タツって誰だ。