次の日。
久しぶりに柚瑠と寝て
いつもより安心感を得たからかは知らないが
とにかく目覚めの良い朝だった。
兄弟たちに見送られ、
気持ちよく家を飛び出す。
いい天気だ。
スキップして、たまにジャンプして
上機嫌で学校へ向かう。
今日は友達できるだろうか。
いや、できる。
そんな気がする。
そういえば杏奈ちゃん。
あれって友達になったことになんのか?
…なったって…ことにしよう!
うん!なった!
友達なったよ!第一号だ!
次の第二号は誰かなー!
なんて、浮かれていたことを
後になって後悔した。
本当に、あたしって恥ずかしい奴だ。
『………?』
教室に入っても、誰一人として話しかけてくる人はいなかった。