届け!

「ん?それ何?」




すごく幸せそうにプリンを食べてた一琉は
ふと手を止めて、
ベッドに置いていた紙を覗き込んだ。




一琉に渡すと、じーっと黙読し始めた。




が、だんだん口角が上がってきて。




「ふ、輝か。
やっぱ怖いなぁ。」




怖い、って言ってるくせに
顔は優しく笑っている。




「さっきの猛の声も聞こえてたよ。」




ヒョイっ、と立ち上がった一琉は、
紙をあたしに渡して、
代わりに
あたしが持っていた
食べて空っぽになったプリンのカップを受け取ると、




「俺たちがいるってこと、忘れないでな?」




そう言って、変わらずの優しい笑顔を浮かべて
部屋から去った。




口の中に残るプリンの味が
甘いだけじゃなく、
なんだか優しくて。




手に持っているのはただの紙なのに、
宝物のように思えて。




自然と頬が緩んだ。




そして、