届け!

でも、




この女は援交してるらしいよ。
だからコイツに何かされたら援交のことで脅してみればいいよ。




この教師、セクハラの可能性あり。
でもギャンブルやってるらしいからさ。
これそんときの写真。
なんかされたらこの写真チラつかせてみな。




ずる賢さは隠せないんだよな、輝。
ほんと、あんな犬みたいな可愛い顔して
一番敵に回したくないわ。




でもそれがおかしくてクスクス笑っていると
控えめなノックが聞こえて。




入ってきたのは一琉だった。




「今、大丈夫?」




声まで控えめな一琉に
コクンと頷く。




一琉は、ベッドに座るあたしの目の前、
ベッドの下に腰を下ろして
手に持っていたものをあたしに渡した。




プリンだった。




一琉は完璧な大人な男性。
いかにもブラックコーヒーとかカクテルとかワインとか飲んでそうに見えるけど、
実は甘いものが大好きだったりする。
可愛いよね。




「それな、高いんだよ。
1個で390円もするんだ。」




あたしと同じプリンを、嬉しそうに見せてくる一琉。




ありがとう、と
口パクで伝えてプリンの蓋を開ける。




一緒に渡された、小さなプラスチックのスプーンで食べてみれば、
濃厚な感じの、クリーミーな感じの。
なんて言えばわからないけど、そういうのが口の中に広がって
とにか美味しかった。