届け!

「子どもとか可愛いものが好き、でしょ。」




「え、なんでー!?
それ俺言ってないっすよ!?」




伊月がビックリしてるのを見て、
輝は意地悪く笑った。




「俺、顔広いから。」




輝はたくさんの情報を持っていて、なおかつその情報も正確。
なんでそんなことまで!?っていうものをたくさん持っている、ある意味一番怖い男だ。




すごく敵に回したくない。




「こわ、え、こっわ!
爽花さん!あなたのお兄様怖いっす!」




「だからお兄様じゃなくて、輝さん。」




「は、はいぃぃ!輝さん!」




あらら、ヤンキー1人従わせちゃったよ。
我が兄ながら何ていうか…
やっぱ怖いわ。




「マジお前可愛いな!
女じゃんよ!」




「可愛いって言うな!
って、辛ぁぁぁー!!!」




にっしし、と
悪そうに笑う神谷を睨む柚瑠。




どうやら柚瑠のマグロに神谷がわさびを勝手に入れたようだ。




いたずらっ子な神谷とプンプン怒る柚瑠。
じゃれあうワンコたちだね。