「んだよ、兄弟かよ!」
「お、お兄様!?と、弟くん!?」
「お前にお兄様と呼ばれる筋合いはない。」
「ひ、ひどいっす!」
「っていうかあんときの熱血な強面男、
あの人もまさかのお兄様だったんすか!
ビックリっす!」
「ねー柚瑠。今の"お兄様"っていうの
猛本人が聞いたらどうなると思う?」
「キレると思うよ。」
「だよな。」
「うん。」
淡々とした輝と柚瑠の会話。
それを気にすることなく、
向かいに座る神谷が
「じゃぁ、泉は三股してなかったの?」
コクンと頷いて返した。
すると神谷は、頬杖をついて
面白くなさそうに口を尖らせた。
「ちぇ。
んだよ、面白いもん見っけたと思ったのによ。」
あたしで楽しもうとするな。
しかし、それからは
神谷と伊月、輝、柚瑠の4人は
意外にも気が合ったようで
楽しそうにおしゃべりしていた。
って言っても、ほとんど…
