『美羽、遅刻するわよ』

時計を見ると、8時過ぎてた。

『やばっ』

慌てて玄関をでると、

隣の家の玄関から、出てきたやつと、

ぶつかった。

『いってー、』


私もしりもちをついてしまった。


『なにやってんだよ、美羽』


『隆司、ごめんなさい』


ってなんで私が謝ってんのよ。

と、思っても絶対に言えないんだけど。


泣きそうになりながら、下を向いてたら


目の前に、手が見えた。

顔をあげると、隆司のてだった。

手を出して、起こしてもらうと。

隆司は何もなかったかのように、

学校のある方に歩いていった。