雨の日の二人

「おはよ」「おはよー」
いつものように学校へ向かう


―お互い、決して昨日の話には触れないように―


そうこうしているうちに教室に着いた
隣には私より先に来ていた彼がいる

「あ、おはよ」「…おはようございます…」
微妙に小さくなってしまった声
届いて、いるかな…?

「そんな緊張しなくてもいいのに」
そう言って、いつもの笑顔を私に向けた


その笑顔はやっぱりあの人と同じで
とても眩しくて