次の日も雨
「…また雨?ハァ…」

私はいつものように軽くメイクをして
髪をハーフアップにして蝶の髪飾りで縛る

居間のテーブルでニュースを見ながら朝ご飯を食べる
いつもより少し早目の時間だったのでゆっくりと過ごす

…何もすることがないなぁ
ふと目が留まったのはあの日の写真


顔を隠しているように下を向いている私と
その横で笑っているあの人
別れる最後のあの日撮った写真

…今でも捨てることが出来ない

最後の最後まで笑顔を崩すことはなかった
それが私の心を余計に暗くする


「…時間だ」
私はいつも通りの時間に家を出た