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もう10分も経ってるのに、蒼ちゃんは帰ってこない。
「どうかしたのかな…?」
気になった私は、蒼ちゃんの教室まで足を運んだ。
「蒼ちゃーん、大丈夫?「あたし鷹司くんが…好きなのっ!」」
扉を開けながら同時に話しながら入ると、体が一気に固まる。
そこには、蒼ちゃんと…亜希がいた。
顔を紅く染めて、蒼ちゃんに告白をする亜希。
「え、あ、ごめんなさいっ!どうぞ続け「いや、葵、いい。もう終わるから。」」
と話し終わる前に、蒼ちゃんにはさまれた。
「ごめん、富永(亜希の名字)。俺は富永の事は好きじゃない。」
ときっぱり蒼ちゃんは言う。
そして、私を向く。
「葵、帰るぞ。」
と言って私の手を掴みながら教室を出た。
