「木下くんは違うの?」
「俺は違うよ。今からまっすぐ帰るさ」
ニコニコと爽やかな笑顔を浮かべながら言う木下くん。
うん、そして隣の蒼ちゃんからの黒いオーラが半端ないよ、木下くん。
「…私、どうせヒマだし一緒にやろうか?」
蒼ちゃんに聞いてみると、木下くんはいきなり顔を歪めた。
「葵は早く帰った方がいいんじゃない?危ないし、蒼に付き合う意味ないだろ?」
「え…」
「俺がどうせ帰りは送るし、葵の勝手だろ?正也は早く帰れ。お前も宿題たまってんだろ」
蒼ちゃんは立ち上がって、木下くんに言う。
「…わかった。じゃあ、俺帰るね。」
少し眉をよせながらも、立ち去る木下くん。
さっきの、どうゆう意味なのかな?
