「はっ？聞こえなかったからお前に聞いたんだろ。」
蒼ちゃんはむっとした声で言う。
よかったー…
聞こえてなくて、感謝感謝。
「ううん、何でもない。ちょっと考えてただけ。」
適当な言い訳をすると、『だと思った。』と少し失礼な発言を発する蒼ちゃん。
今度は私がむっとして、蒼ちゃんのおなかに回してた腕を、思いっきりきつくした。
ぎゅうぅぅー！
………
って、無反応?!
「…何、お前今ので俺が痛いとでも思ったん？全然痛くねーよ、逆にお前の胸が押し付けられたけど？」
と背中越しに意地悪な笑みを浮かべて言う蒼ちゃん。
かぁああぁっ。
一気に自分の顔が紅くなるきがした。
「な、ななな！そ、蒼ちゃんの、バカぁー！」
「はいはい。」
