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裏庭にいくと、もうそこには一人の男子がいた。
ちょっと気まずそうに、きょろきょろと周りを見ている彼に私は近づく。
「あの…?」
私が後ろから声を掛けると、いきなり振り向き、『うわぁ!』とお化けをみたような顔をする。
…人を呼び出して、その反応は何よ。
失礼な。
「あの。」
ちょっと苛立ったように言うと、彼は『あ、あ、あ』と一人で言い出す。
「用ないなら、私帰ります。」
振り向いて、帰ろうとした時、腕をつかまれた。
「ま、待って!…沢城(さわしろ)さん…」
彼はもずもずと私の名前を口にする
はぁー
私はまたの方を向く。
「はい?何ですか?」
