「みゆーーーっ!!」
その子のお母さんらしい人が叫んだ。

しかし女の子には聞こえなかったのか、
走り続けている。


俺は走った。
なぜだかわからないけど
『助けな!』って瞬時に思った。


「…うっ…!」
俺は女の子を抱きしめ、
そのまま気を失った。