外の雨はだいぶ止み、 少し太陽が顔を出していた。 「入学式は完全に晴れてるといいな」 ぼそりと呟いた。 「あーめーーーーーー!!」 遠くから声が聞こえた。 「あ、あきら!」 ――あきら ――彼女は「胡桃沢あきら(クルミザワアキラ)」 中学の頃からの親友だ。