「あーめー! さっさと支度しなさいよー!」 雨は母の声にハッとする。 「入学早々遅刻なんて やめてちょうだいよー!」 雨は時計を見てため息をつき、 心の中で呟いた。 ――全くだよ・・・。 雨は早歩きで家を出た。