空があるから雨がふる



四月の朝。



いつもは目覚ましの音で
起きるはずの朝は今日は違った。



今日は雨の音で起きた。



――サァァァァァ




窓の外から雨の音がする。






「こんな日に限って雨かぁ。」

やっぱり私は雨女だとため息をつく。




今日は新しい日々の始まり。



しとしと雨の降る入学式だ。