素直に・・・

『はい・・・』

『あっ、太田ですけど・・・』

『お待ちください・・・』

何だかよそよそしく、対応して玄関に向かった。
ドキドキしながら歩いて


【ガチャ】


ドアを開ける。
すると太田さんが微笑んでいた。
久しぶりに見る太田さんは、何だか痩せたように見えた。


『どうぞ、散らかってますけど・・・』

『今日はあんまり時間がないんだ
 だから、ここで・・・』

『え?どうしてですか??』

『明日までにやらないといけない仕事があって・・・
 今日までに終わらせたかったんだけど、間に合わなかったから、これから仕事をしないといけないんだ。
 ゴメンネ・・・』

『お休みなのに仕事なんですか?』

『うん・・・最近忙しかったから。』


そんなことを言われると、なんて言ったら良いのか分からなかった。