未だ、メールを打つ舞の横顔を見ながらフッと息を吐く。
綺麗な鼻筋も整った前髪も肌の白さも羨ましい限りだ。
「仕事も出来るし…本当に…あたしとは大違いだよ」
羨ましいと瞳を己のストラップに映し人形を軽く突く。
大きな大きなリボンをした可愛い可愛いメスの兎さん
瞳は珍しくも蒼いブルー色。
先日、新しく出来た店で買った物で思ったよりも気に入っている。
「…よ」
「ん?」
その人形が…動いた気がしたのは気のせいだろうか?
「お前さ、死ぬよ」
そう人形が此方を向いて言ったのは…夢だろうか?
ほんの戯れだろうか
あたしの一生が其処で終わろうとしていた。

