今にもキスされそうな空向先輩の瞳には溢れている涙。

…もしかして…。

先輩、嫌がってる…?


「…っあっ空向先輩見つけました。探しましたよ。早く行きましょう」


わたしは、空向先輩の手を掴み、男の先輩を置いて屋上を後にした。

向かったのは保健室。