まずは私の5歳のときの話を聞いてほしい。 色が見えなくなるきっかけとなったあの日の話を。 私はあの日、5歳最後の日を過ごしていた。 可愛らしいお母さんとおおきなお父さん。 幼かった私はそう感じていた。 あの日両親は私の誕生日を祝おうと、旅行に連れていってくれた。 一泊二日の旅行。 何処にいくかなんてしらなかったけど、家族で出掛けることが嬉しかった。