『マリア?マリアはどこにいるの!?』




慌ただしく私を探すお母様の声が屋敷内に響く。






そんなお母様がおかしくてクスクスと笑みを溢す私。



でも、そろそろ出ていってあげないときっと、いつまでも私を探すんだろうな…。






そう思った私は、






『お母様、マリアはここにいるわ?そんなに探さなくても大丈夫よ?』





ニッコリと、笑みを浮かべてお母様を見つめた。