羽をくれた君~side陸~【完】



あてもなく単車で街に行き、繁華街で逆ナンされた女とホテルに行った。


年は20代で、夜の仕事をやってるとかと言ってたっけ。


しかしそいつの話なんて全然頭に入って来ない。



「あんたイイ顔してるよ。ホストにでもなれば絶対NO1なれるって!」



テーブルにホストクラブの名刺を置いた。



「ね?興味あんなら電話してよ。あたしの紹介だって言ってさぁ」



俺は微笑みながら名刺をポケットに突っ込み、次の瞬間、女をベッドに押し倒した。



「わーおっ積極的ー!今日街に来てよかったぁ!あんたに出会えたから」



そう言って噛みつくようなキスをしてきた。


そうだ・・・俺にはこういう女が似合う。