結衣がキレそうだったから俺がキレた

のに、最終的にあいつもキレた


意味ねーじゃん(笑)



「大丈夫なわけ?山口と」


「何ー?直輝まで」


「いや…なんとなく」


「あたしは別に平気。いくらなんでもヒドイでしょあの態度は」


「確かになー」


俺だって頭にきたもんな。

そこに、チャイムと同時に山口が戻ってきた

そしてそのまままっすぐに俺らの所に来た


「…さっきはごめんなさい。大体話してる内容は分かってたの。
俊のこと話してたんでしょ?だからあたし、無理してテンション上げてたの。
本当にごめん…」


「…別にいーよ。話してた内容は別に片山の事じゃないよ。」

結衣が言った

「そっかぁ…」

山口はそういうと、結衣と一緒に席に戻って行った


「なあジョニー。」


「あん?」


「やっぱ好きなのか?あいつの事」


「…あぁ好きだよ。」


「あんなにべたボレの彼氏がいてもか?下手したら叶わない恋なのかもしれないんだぞ?
それでも好きなの?」


「叶わないって事は知ってる。これから先どうかは分からないけど
今の時点では本当に好きだよ」


「…ジョニー……お前すげーな…」


見直したぜ…
お前本当に好きなんだな…

俺だったら…すぐに諦めてたかもしれない。