「なのに、あんな暑いところにたくさん入ってみんな暑くていらいらしてんのに…
あの…あんのハゲは…」
「あー校長のこと?」
山口のこの話にも、いつもと変わらぬ口調で話し掛ける結衣。
お前もすげーよ…
「あんのハゲっぱちやろぉ…いつまでもだーらだら話しやがってよ…
まじでテンションさがんだけど」
「絵里ってさー、何?口悪いよね~」
「「!!」」
結衣…お前勇気あんな…
そんな事いまの状態で言えねーよ
「あっはは!あたし口悪いの元からじゃん!」
山口は驚くべきことに、いつも通りに戻った
「「……すげー…」」
俺とジョニーは顔を見合わせて呟いた
「それではみなさん夏バテには気をつけて。では夏休み明けにまた会いましょう、さようなら!」
「さよーならあー!」
もう夏休みだなあって実感するな
「なーおき!一緒に帰ろ~!」
「おー……あ、ごめん。今日無理だわ」
「えーーーー?!しばらく会えないのに…」
やっべー、いじける結衣に胸がドキドキ

