いじめを越えて

「和くん…あのね…その…」

「ん?」

和くんがゆっくり手を握ってくれて

ゆっくりでいいんだよ

って言ってくれてる気がする

「私ね、中学のときにレイプされそうになったの」


ちょっとだけ和くんの手が震えた

「怖かったの…和くんと違うことはわかってるんだけど…」

長い沈黙

きっと1分くらいだけど1時間くらいに感じた