「あっ、そういえば!優華に彼氏ができちゃった!」


「はぁ!?」



舜は目を見開いてるし。


当たり前か。



「光くんも優華のことが好きだったんだって」


「マジ?」


「うん」





夕食後、優華と二人で作ったチョコレートケーキをみんなで食べた。







「絢華、仕事復帰してからどう?体は慣れた?」



子供達が寝て、あたし達も布団に入って寄り添いながら、話をする。



「うん、だいぶね。でもやっぱり疲れやすいかな」



久しぶりに接客すると、どうしても気疲れしちゃう。



「そっか、あんまり無理するなよ?」



そう言って、舜はあたしのおでこにキスを落とす。



「舜」


「ん?」


「……おでこじゃなくて、ここがいい」



そう言って、人差し指で唇を押さえる。


その瞬間、舜がふっと笑みを浮かべてから、唇を重ねてきた。


啄むキスが次第に深くなり、そのままずっと、身体中で舜の熱を感じていた。