華-ハナ-

「俺は……さっき言ったように、後悔しかないんだ。絢華ちゃんに対して、申し訳ない気持ちしかない。それなのに……さっきそれを否定した絢華ちゃんの思いってものを、ちゃんと聞きたい」



きっと川越さんは、自分が父親なのに、あたしに対して何もできなかったことに、ひどく責任を感じている。


あたしは、そんなに気にしてはいないのに。


でも、話すことで安心してもらえるのなら……


話そうかな。



ゆっくりと視線をずらして、焦点があったものは……あたしが大好きだった優太の笑顔。


そのまま立ち上がって、その写真の前に座った。


その場で手を合わせてから、その笑顔を見ながら口を開いた。



「さっき、前の夫だと話した彼は――…七年前に、交通事故で亡くなりました。22才でした。蒼太は一才になったばかりで、優華はお腹の中にいたんです」