華-ハナ-

だんだんボヤけていく舜の顔を眺めていると



「ちゃんと、真実を話していいからな」



きっと舜は、あたしが舜に遠慮して話さないと思ったんだ。


だけど実際は――…


今は川越さんの思いを聞きながら話していることだから、それを言うべきじゃないと思ったんだ。



「きっと、川越さんだって、絢華の思いをすべて聞きたいって、そう思ってるはず……ですよね?」



そう言った舜は、ゆっくりと川越さんへと視線を移した。


それにつられるように、あたしも同じ方向へ顔を向けた。


いつの間にか頬を伝っていた涙を、人差し指で拭う。


そんなあたしを、真っ直ぐな瞳で見つめてくる川越さんは、また眉をハの字に曲げながら、口を開いた。