「そういえば、蒼太くんに似ているかもしれないな」



沈黙を破ったのは、川越さんのこの一言だった。


優太の遺影を見ながら、呟くように話す川越さん。


優太の写真を見れば、だいたいの人が蒼太と親子だと気が付く。


それくらいそっくりなんだ。



しばらくは、仏壇と向かい合っていた川越さん。



「とりあえず、華の話をしてもいいかな?」



華の話……


お母さんが亡くなった時の話だったりするのかな?


それとも……


川越さんとお母さんの話だったりするのかな。



またソファーに川越さんと向かい合って座る。


川越さんは、目の前のお茶を一口飲んでから、ゆっくりと話し始めた。