華-ハナ-

あたしからは川越さんの顔は見えない。


川越さんは今、どんな表情をしているんだろう。


どんな想いで、お母さんのことを見ているんだろう。


こんな風に川越さんの後ろ姿を見ていると、あたしの脳内には優太のことが走馬灯のように駆け巡る。


優太を失ったとき、あたしは何がなんだかわからず、いつまでもその真実を受け入れられなかった。


川越さんは、すぐに受け止められるのかな。


今、何を思いながら、お母さんを見ているんだろう。


凄く、胸が……痛い。



「…――心臓が原因?」


「えっ?」



ずっと黙っていた川越さんが、静かに口を開いたけれど……


心臓?


その言葉にひどく動揺した。