華-ハナ-

「川越さん、お久しぶりです」



舜がソファーから立ち上がって言うと



「久しぶりだね」



川越さんは笑みを浮かべて、返事をする。



「あ、座って下さい」



そう言って、ソファーに座った川越さんと話し始めた舜。


その間に、お茶とお茶菓子の準備をする。


このあと話す内容が、今の川越さんの柔らかい笑みを消してしまうんだと思うと、凄く胸が痛くなる。


だって、あたしにもその気持ちがわかるから。


大切な人を失う悲しみは、計り知れないほど大きいもの。


あたしは身を持ってそれを体験した。


優太を亡くした時……


あたしは自分を保てなくなった。


蒼太とお腹にいた優華のために、前を向いていこうと頑張ってはいたけれど……