そのためには記憶にない蒼太と、会ったことのない優華には、よく優太の話はするし、ことあるごとに、ここへ足を運ぶ。


優太がいて、今のあたしや蒼太、優華がいるんだから、これからも続けていきたいって思ってる。


でもやっぱり、あたしはこうやって舜との新しい生活を始めていて……


さらに、圭介が生まれて……


続けたい反面、これでいいのかなって思ったりもする。


蒼太も優華もちゃんと舜のことを“お父さん”って呼ぶし、そう自覚はしてる。


でも、いつまでもこんなことしてて、もし反抗期になった時に、舜に対して



『ほんとの父親じゃないくせに』



とか言ったらどうしようとも思う。


舜は蒼太も優華も、圭介への愛情と変わらなく接してくれているし、本人達もそれは感じてると思う。


だからって、このままでいいのかな。



優太……


どう思う?


なんて、心の中では、いまだに優太に問い掛けてしまう。


結局、あたしが優太離れできていないのかな。