華-ハナ-

「実際、華との結婚は考えなかった訳じゃないけど、まだ現実味のない話だったんだ」



うん、そうだと思う。


あたしだって、優太と付き合っていた時、“いつか一緒になれたらいいな”って、いつも思ってたから。


でも、“結婚したい”って思っているだけと、現実は違うもんね。



「華は一人暮らしをしていたんだけど、最初はずっと俺がそこに通ってた。でもそのうち親父に見つかって。……前に“ずっと華を探す方法がわからなかった”って言ったの覚えてる?」


「はい」



突然姿を消したお母さんを、ずっと探したかったけれど、高校生の川越さんには探す方法がわからなかったって言っていたんだ。



「ほんとは、俺に監視がついたから探せなかったんだ」



監視?



「なんか、ドラマの世界みたい」