華-ハナ-

もともとあたしは、運転免許を持っていた。


でも約三年前の免許の更新には行かなかった。


優太が亡くなってから、運転ができなくなった。


運転すると、優太の最期の姿、最期の感触がすべてよみがえってきて……


ハンドルを握れなくなってしまったんだ。


今は舜がいるから、こうやって車で移動できるけれど、それまではどんなに遠い場所でも、幼い蒼太と優華を連れて、電車やバスで移動していた。



「俺なら大丈夫だよ。最近、睡眠時間が短いことに慣れてきた」



確かに最近の舜は仕事が忙しくて、帰ってくる時間が遅くなったから、寝る時間も遅くなっているけど。



「……ごめんね。あたしが運転できれば良かったのにね」



シュン…


と無意識に視線を下げてしまう。