後ろを振り返ると、蒼太が圭介にパンをあげている。


最近の圭介は、あたしよりも蒼太と優華に懐いてる気がする。


蒼太と優華も、圭介のことをほんとによく可愛がってくれるから。


二人とも小学生になって、いろんなことを理解するようになってきた。


ほんとのパパは優太で、舜とは血が繋がっていないということが、ほんとの意味で理解できるようになってきたみたい。


子供にとってこの事実が、どんなふうに感じるものかなんて、正直あたしにはわからないけれど……


こうやって笑顔でいたり、圭介のことを可愛がっていたりするから、ちゃんと受け止めているんだろうなと思う。


それに、二人がこんなふうに素直に育ってるのは、舜のおかげだと思う。