私は家に帰ってからお風呂に入ってケータイを開いた。


ケータイには見慣れないメアドからのメールが1通届いていた。


「……そうだ。」


このメールは先生からのメールだ。


『広田です。
ちゃんと川内に届いてるか?

届いてたら返事くれ。』


男の人らしい顔文字も絵文字もないメール。
私はすぐに“広田先生”と登録した。


たったこれだけのメールなのに胸がキュンとして苦しいくらいだった。


『To.広田先生
メールありがとうです(*^^*)

無事届きました!
メールの返事少し遅くなってすみません(__)』


私はこれだけの文を何度も何度も確認して送った。
気にする必要がないといえばないけど、気にせずにはいられなかった。


これも私の初めての感情だった。