晩ご飯を食べた後、私と那月はお母さんの車に乗り込み那月の家に向かった。


「那月ちゃん、こんな時間まで大丈夫?」


「あ、はい。大丈夫です!!
門限10時だし、連絡入れたんで少しぐらい過ぎても平気です。」


「そう。なら大丈夫そうね。
10時ちょっと前には着きそうだから。」


「那月。
今日はたくさんありがとう。」


今日は本当に楽しかった。
…そして那月のおかげで気づいた。
先生が好きだって。


「私こそありがとね、悠梨。
遊びに行く日、全力で楽しもうね!!」


「うん!!」


「あ、ここで大丈夫です。
悠梨ちゃんのお母さんありがとうございました!」


「“悠梨ちゃんのお母さん”じゃなくておばさんていいわ。
また遊びにいらっしゃいね。」


「はい!」


「バイバイ、那月。」


「うん、バイバイ。悠梨。」


今日はすごく濃い一日だった。
楽しくて苦しくて。
そんな一日。