こうして、私、お母さん、那月でテーブルを囲んだ。


お父さんはお仕事でこの時間にはいないから基本的お母さんと2人での食事。


今日は那月もいるからすごくにぎやかだった。


「それにしても悠梨ちゃんかなり頭良いですよね!!」


「この子高校になってからすごく成績上がったのよ。
誰だったかしら…ほ」


「あーーーっ」


お母さんが保健室の先生と言おうとしたのを慌てて遮った。


するとお母さんもしまったという顔をして誤魔化した。


「この子、高校に入ってからすごく熱心に勉強するようになったのよ。
だからだと思うわ。」


お母さんの説明に那月は疑うことなく聞いていた。


「私も悠梨ちゃんみたいに頭よくなれますかね?」


「ちょ、那月なんてこと聞いてるの!?」


那月の切実な質問に思わず笑ってしまった。