「悠梨が料理上手なのは認めるけどさ、私だって料理それなりにできるんだからね!」 冬也くんがえっ!?って顔をする。 そんな冗談なやりとりが楽しくて、私はずっと笑っていられた。 「あ、悠梨そろそろ行ってきなよ!」 那月の言葉に時計を見ると4時を指していた。 「そうだね。 私、行ってくる! 3人ともまた明日ね!」 「悠梨ちゃんまたね!」 「悠梨頑張れ!」 那月や陽くんの言葉を聞きながら私は保健室に向かおうとした。 そのとき 「悠梨っ!」 冬也くんの呼びかけに私は振り返った。