私たちがついた頃には陽くんと那月はもう待っていた。
「冬也!悠梨!」
「2人ともクリスマスぶり!
追試、受かってよかったね。」
あれから2人が追試受かったとメールをもらった。
クリスマスイブは目を瞑るとして、他はかなり頑張ってたもんね。
「今度は赤点取るなよ?」
「「…努力します。」」
2人のハモリに4人で大爆笑した。
2人とも本当に仲が良くて、素敵だな…
「…そんな話はとりあえず置いといてさ、後1時間で新年だぜ!」
あ、陽くん話そらした。
って言うか…
「この時刻に高校生が出歩くのアウトなんじゃ…?」
那月ちゃんに頼まれたから許可したってお母さんは言ってたけど…そもそも大人がいないと私たち補導だよね?
「それは俺がいるから大丈夫。」
え…
この柔らかくて低い声…